stop
「もう…はっ…もう…ダメッ」
下半身がとけてしまうような感覚。
もう何度目かわからない交わりにさすがにイザークも音を上げ始める。
「まだ、いけるでしょ!」
だが、いくら言ってもアスランは止めてくれない。
「アス…イィアッ…あんっ」
「イザ…気持ちぃ」
涙に濡れた顔もそそる。
額には汗が、頬は高揚し、身体には自分のつけた所有の証。
結合部か奏でる卑猥な水音とイザークの喘ぎ声だけが、イザークの部屋を支配する。
「アス…ランッ!!」
翻弄させているのはイザークだけ。
アスランは冷静に、ふとベッド横の棚の時計を見た。
午前2時。
行為を始めてから、約2時間。
さすがにそろそろイザークを解放したほうがいいかもしれない。
彼女は明日朝番だと言っていた。
「アス…んっ…あんッ…」
「そろそろ…イこうかな?」
ちゅっとイザークに口付けして、アスランは体位を変える。
今までイザークを押し倒していたのだが、変えるために一度自身を引き抜く。
アスランの動きが止まって、イザークは驚くが、安心する。
解放されたと思ったからだ。
だが、アスランがイザークの腰を持って反転し、イザークの下に今度はアスランが来る。
「え?」
急に視界が変わり、イザークが青ざめる。
「イザ…上乗って」
「はぁ?もう無理だ!!明日任務があるって…いっ、あん」
「これで、終りだからさ」
イザークの腰を掴んで、何とか自身を挿入する。
「あぁん!」
「イザはこっちのほうが好きだろ?」
「きら…キラィ…」
不安定な格好な上、一番奥でアスランを感じるこの格好は、イザークには快感が過ぎる。
「イザ…動かないと…」
アスランはわざと動こうとしない。
「無理…ムリィ…やぁぁ」
ボロボロと涙を流して、首を振るイザーク。
「もう…しょうがないなぁ」
「きゃうっ…んんっ」
急にしたから突き上げられて、イザークの腰も浮く。
「あっ…はぁ…も…もっ…イっちゃ」
だんだんと理性が崩れて、イザークも自ら腰を振る。
「イザ」
気を良くしたアスランが、容赦なくイザークを揺さぶり、イザークの顔が過ぎる快楽で歪む。
「イザ…おいで」
「あ…ダメ…そこ…もう…ホント」
乗っていたイザークの背中を抱いて、寝ている自分の方に倒すと、イザークの中を動く
アスランの角度が変わる。
「イコう」
抱きしめて、やんわりと耳もとで囁き、下から思い切り突き上げる。
「やぁぁぁ…んぅぅぅ」
悲鳴のような喘ぎはアスランの唇へと吸い込まれ、達したことでイザークの腰が痙攣したように震える。
アスランもイザークのその振るえに従うように、中へと自身の熱を解放した。
明日も任務があるからと、散々拒んだのだが、アスランは言うことを聞かなかった。
駄々をこねる様はまさに子供なのだが、イザークも甘い。
ならば、一回だけということで許してしまった。
許してしまったイザークも悪かったのだ。
この男が一回で終わるわけは無い。
この夜、結局はアスランが満足するまでイザークは付き合わされることになった。
翌朝6時。
散々やられたあとの朝は、起き上がるのも辛い。
そして、このまま勤務に赴くのも辛いが、やりすぎで仕事が出来ないなんて恥ずかしくて言えない。
今日はMSの整備もあるし、通信室にも行かなければならない。
「っ…くそ!」
痛む身体に鞭を打って起き上がると、同じベッドにはすっきりとした顔で眠っているアスラン。
今日アスランは非番なので、一日暇である。
「この…死ね!!」
暴言を吐いて、イザークは何とか起き上がり制服に着替えた。
「イザークおはよv」
「うっ…ラスティー」
重い腰を引きずって通信室へ向かう途中に偶然にラスティーに会う。
運悪くイザーク見つかってしまい、ラスティーは彼女を見つけるなり、駆け寄って抱きついた。
その衝撃が直に腰に伝わり、思わずうめき声がもれる。
「ご…ごめん」
「いや…大丈夫だ」
腰を擦りながら、イザークは言うが、あまり大丈夫そうでない。
「お、ラスティー、イザークおはよ」
今日はラスティーと共に、ミゲルも朝番らしい。
「イザ…腰大丈夫か?」
ミゲルがニヤニヤしながら聞いてくる。
「…聞くな!!」
「アスランも激しいなぁ…でも、任務に支障きたすなら、はっきり言えよ?」
「…言えれば、苦労しない…はぁ」
ミゲルに言われるぐらいだから、自分も相当ダメ人間になってると思うが、
アスランいわく、恋人なんだから何故拒む!らしい。
自分も彼と体を繋げることが嫌いなわけではない。
しかし、アスランは度が過ぎるのだ。
このままだと、もしかたらミゲルの言うように任務に支障が出るかもしれない。
この腰の痛みは相当だ。
「俺が言ってやろうか?」
「いや…お前が絡むとややこしくなる。とりあえず、2週間は…触らせない!」
こうして、アスランのあずかり知らぬ所で、お触り禁止条約が結ばれた。
痛い腰を引きずって、何とか朝番の仕事を終えた。
イザークが部屋に戻ると、アスランはまだ惰眠を貪っている。
「こっちの気も知らないで…とにかく、コイツを部屋から出さないと」
自分より重いアスランを一人で部屋から出せるわけは無い。
とりあえず、イザークはディアッカを呼ぶことにした。
「なに?」
「コイツを出してくれ!!」
「…俺が?なんで?」
いかにもめんどくさそうに言い放つディアッカに、イザークが蹴りを入れる。
「いいから、追い出せ!私の体を思うなら、こいつを追い出してくれ!!」
イザークの悲壮な叫びに、ディアッカは渋々、眠ったままのアスランの脇を持った。
「ん?」
さすがは軍人、すぐに目が覚めるが、それより早くディアッカがアスランを引きずる。
「重い…」
「な…なに、ディアッカ!!??」
脇を持たれて、ベッドから引きずり出され、そのままずるずるとイザークの部屋をディアッカに引きずられ移動する。
さすがにベッドから引きずりだされた時に踵を強打したので、その痛みでアスランは完全に覚醒した。
「おそよう、アスラン。俺はアイツの命令には逆らえないんだ…許してくれ」
「はぁ?ちょっと、どこまで」
制服のズボンとTシャツというだらしない格好のまま、
アスランはディアッカに引っ張り出されイザークの部屋の外まで連れて行かれた。
「はぁ…これでいいのか?」
「あぁ…助かった」
「ちょっとイザーク、どういうこと!!」
いないと思ったイザークが、部屋の玄関にいる。
そして、アスランの制服を彼の上に投げつけた。
「わぁ」
「お前のせいで、私の身体はボロボロだ!!2週間…私に触るなよ」
物凄い形相でアスランをにらめ付け、イザークは部屋のドアを閉めた。
「なに…あれ」
「さぁてね。そのだらしない格好どうにかしろよ」
それだけ告げて、残酷にもディアッカが行ってしまう。
アスランは廊下に一人ポツンと残された。
「ついに言ったか、イザークも」
「お前か!イザークに変なこと吹き込んだのは」
夕食後の談話室。
イザークはアスランに話をするタイミングさえ与えずに、夕食後さっさと自室に戻ってしまった。
その様子を見て、ミゲルが笑ったので、アスランはピンときたのだ。
「変なことは無いだろ?今朝のイザーク…腰抑えて、ふらふら歩いて、辛そうだったぞ?」
「うっ」
確かに、昨日はイザークが朝番だから嫌だと拒んで、でも一回だけだからとなんとか強引に押し倒したのだ。
結局一回ではすまなかったのだが。
確かに自分が悪い。
「女の子は頑丈に出来てないんだから、たとえイザークでもな?」
「…」
「ま、自業自得だ」
ニヤッと笑って、ミゲルは談話室を出て行った。
思えば、確かにやりすぎたと思うことは何度かあった。
そのたびに、イザークは辛い思いをしていたのだ。
「今回は我慢しよう」
アスランも、ミゲルを追うようにして、談話室を後にした。
夜にアスランがいないのは珍しい。
ベッドにポツンと座って、イザークは思う。
毎日というわけではないが、夜勤だったりしない場合は常にアスランは自分の部屋に出入りしていた。
今日、「触るな」宣言をしたので、いないのは当たり前なのだが。
微妙な空虚感が漂う。
「でも…落ち着いて寝られる」
イザークは久しぶりの安眠を勝ち取った。
アスランは、自分が大体3日で音を上げると思っていた。
イザークがいない生活なんて考えられなかったし、付き合い始めてからは彼女と一緒にいることが何より自然だったからだ。
しかし、ナイスタイミングで仕事が多く、アスランはとりあえずそれに没頭した。
書類報告、MS整備、調整等山のような仕事を、アスランは自ら引き受けた。
しかし、それも1週間で終わってしまい。
やることが無くなった後はとても辛い。
さすがのアスランも2週間めで、鬱屈としてきた。
イザークに触れない辛さで…。
「ア…スラン?大丈夫」
悶々とした空気を放って廊下を歩いていたアスラン見つけて、ラスティーが心配して声をかける。
「…」
「(うわっ、目がやばいよ!)」
隈の出来てしまった目をラスティーに向けて、しかし何も言わず、ふらふらとどこかに行ってしまった。
「イザーク禁断症状があれほどとは…」
密かに、アスランに同情してしまったラスティーだった。
「あらら…やばいなぁ」
「ミゲル!」
ラスティーの後ろからひょっこりとアスランにとっての諸悪の根源ミゲルが出てきた。
「どうすんだよ!任務に支障が出そうだぞ!」
「…イザーク庇えば、アスラン。アスラン庇えば、イザーク…迷惑なカップルだぜ」
相互協力の出来ないやつらだ。
ミゲルがはなはだ呆れた。
「アイツが1週間以上…むしろ怖い」
訓練前の更衣室。
一人でスーツに着替えて、イザークはふと思う。
付き合ってから、一週間以上話しをしない日はなかった。
そう思うと、変だ。
「はぁ…」
ため息をついて、ロッカーを閉めたとき、誰かの手がイザークの腰を掠めた。
「は?」
サワッという感触と共に、腰にまとわり付くもの。
「イザ…」
「うわ、お前、約束を忘れたのか!!」
「もうダメ…」
何時の間に更衣室に入り込んだのか、アスランがイザークの背後にいて、彼女の腰を抱きしめる。
「イザ…」
「ちょっ…アス、苦しい」
「我慢できないよ…此処で…」
アスランの唇がイザークの耳に近づく。
力の差もあるが、今日のアスランはいつも以上にヤバイ。
「ホント…ヤダッ」
此処は更衣室で、何時誰が入ってくるのかわからないのに。
「お邪魔…ですか?」
やっぱり…。
何時の間にいたのか。
「ニコル!!」
イザークは力の限りアスランを押し返した。
アスランに気を取られて、ニコルがいたことに気がつかなかったのは不覚だ。
イザークは慌てて、更衣室から出て行った。
「イザ!」
行ってしまったイザークに、手を伸ばすも勿論届かない。
アスランはロッカーにずるずると寄りかかった。
「…すいません」
ニコルの謝る声も、アスランには届かない。
アスランの突撃作戦は無残にも失敗した。
その後もアスランは、シャワールームでイザークを待ち伏せたり、部屋の前で待ち伏せてみたりと、
ストーカーまがいのことを色々と繰り返したのだが、そのたびに、ニコル・ミゲル・ラスティー・ディアッカの邪魔が入り、
作戦は失敗し続けた。
そして、お触り禁止12日目になると、アスランの身体状況にも異変が出てきて。
さすがにヤバイと周りも感じ始めていた。
「イザーク…あのさぁ」
夕食後の廊下。
いつもと同じように、イザークはラウンジで食事を終えた後、さっさと部屋に戻ろうとした。
そこを、ミゲルに呼び止められる。
「なんだ?」
「その、アスランなんだけど…自分で言った手前、あれだけどさ…とりあえず、談話室行こう」
廊下ではさすがのミゲルも話し辛い。
まだ多くの人間は食事中だし、談話室は人も少ないだろう。
アスランのことと言われれば、聞かないわけにも行かない。
イザークは仕方なくミゲルについていった。
「あのさ…そろそろ、許してやって欲しいんだけど」
談話室のソファに座って、ミゲルが切り出す。
「お前が!言ったんだぞ。任務に支障が出るなら、はっきり言えと」
「それは、そうなんだけど…アスランの任務に支障が出たんだよ」
「はぁ?」
「アイツ、通信取り違えたり、MS整備でプログラミング間違えたり、大変なんだ」
「…」
「な?お願いだ。これ以上、俺達仕事を増やさないでくれ」
さすがに、イザークの宣言が元で軍の任務に支障が出たのは、ヤバイ。
2週間禁止がアスランに与えたものは大きかったのだ。
「わかった…しょうがない」
イザークは立ち上がり、アスランの部屋に向かった。
ベルを鳴らして、アスランが出てくるのを待つ。
いつもより送れて、アスランの声がインターフォン越しに聞える。
「誰?」
「私だ」
声も覇気がまったく無い。
「イザッ!?」
「開けてくれ…話しがある」
言うが早いか、すぐに扉が開く。
イザークはゆっくりと部屋の中へ入っていった。
アスランにドアを開けてもらい、イザークは彼の部屋の中に入る。
そして、リビングのソファに座った。
アスランもイザークと対面する形でソファに座る。
「12日間辛かったか?」
イザークが聞く。
「辛かったよ…君に触れられないこともだけど、話が出来なかったのはもっと辛かった。
無かったじゃない?付き合ってからこんなこと」
「加減するか?」
これが今回一番重要なことなのだ。
この返答次第で、イザークの運命は大きく変わるし、他のクルーへの影響も変わってくる。
「うん…ごめん。自分のことしか考えてなかった」
「それがわかってくれたんなら…」
チョイチョイとイザークはアスランを呼んだ。
呼ばれるがままに、アスランはイザークの傍に行く。
「此処座って」
自分の隣のソファにアスランを座らせる。
「はぁ…」
「イザッ?」
触るなと言われていたイザークに寄り添われて、アスランは妙に焦る。
「私も…言っといてなんだが…結構」
「寂しかった?」
「うん」
「でも…加減しろよ!!」
「ハイ」
早く結婚して、もしくは既成事実でも作って、イザークを退役させたいと思うアスランだった。
そうすれば、時間に気を取られずに好きなだけ二人の時間を作れる。
アスランは止められないのだ。
この溢れる思いを。
「触ってもいいの?」
「ん」
コクリとイザークが頷いたので、アスランは嬉しくて泣きそうになった。
自分がこれほどまでになるとは想像していなかった。
それほど、彼女が好きなのだ。
「明日の仕事は?」
アスランは念のため聞いておく。
「明日?遅番で12時から」
「じゃあ…ゆっくりしてって」
そういえば自分の部屋でイザークを抱くのは久しぶり。
自分から訪ねていくほうが多いからだ。
「よいしょ」
「んな!」
アスランはイザークをソファから抱き上げた。
所謂お姫様抱っこと言うやつだ。
「おい…」
「今日は、お姫様扱い…ね?」
「んー///」
いつも押し倒されて、流されてというパターンが多いので、こういう方がイザーク的には緊張する。
寝室に運ばれて、ベッドの上に優しく降ろされる。
ゆっくりと、部屋着を脱がされて、羽のような柔らかいキスを送られる。
優しい。
いや、優しすぎる。
「んっ…」
アスランの手が背中に回って、イザークも無意識に背中を浮かせる。
パチンという音がして、ブラのホックが外され、綺麗な上半身がアスランの目に飛び込んでくる。
真っ白は肌。
一週間以上身体を重ねていなかったので、当然イザークの肌にアスランの付けた印は消えている。
それをもう一度刻み付けるように、アスランはあらゆるところに唇を落とした。
首、鎖骨、胸、臍。
そのたびに、イザークがビクッと身体を弾ませる。
「もう…いいから」
「だめ」
いつもより愛撫が長い。
しかも、確実に快感に繋がるような愛撫でない。
アスランは焦らしていた。
それに、イザークも漸く気付く。
「ね、もういいから…焦らすな!!」
「ばれた?」
ぺロっと舌を出して、アスランが悪戯が見つかった子供のような顔をする。
「お前」
「だって、激しくすると体きついから、優しくしようかと…」
それとこれとは違うと思う。
イザークが難しい顔をした。
「じゃあ…本格的に」
もそもそとアスランが動き出した。
「はぁっ…」
たった12日しか触れていなかったのに、いつも以上にイザークは感じていた。
アスランに触れられたすべてが熱を持ったように疼く。
ショーツだけになったイザークの足をアスランが撫でる。
さわっと、触れるように撫でただけで、イザークの足が大きく動く。
「いつもより、感じてる?」
「言うな!」
「だって…濡れてるでしょ?」
「ひぃあ!」
いきなり敏感な部分を下着越しとはいえ触られて、色気の無い声が出る。
「もう湿ってるし…」
「お前、怒るぞ!!」
顔を真っ赤にして睨まれても、怖くもなんとも無いのだが、これ以上ふざけて、機嫌を損ねたら元も子もない。
「ごめん…好きだよ」
チュッと口付けられて、アスランに笑いかけられると。
イザークも怒るに怒れない。
「っ…たく」
惚れた弱みか、やっぱり自分もアスランに堕ちているのかもしれない。
「さぁ…続き続き」
お互い生まれたままの姿になって。
身体をあわせれば、お互いの鼓動が聞えてくる。
イザークは最初はそれが恥ずかしくて仕方がなかったのだが、今ではアスランの鼓動が感じられるのが幸福だと思う。
「んっ…あぁぁっ」
ゆっくりとアスランが入ってくる。
この瞬間だけは、何時までたっても慣れなくて、アスランの背中に爪をたてる。
最初はそれすらも恥ずかしくて、必死にシーツを掴んだり、
自分の手を必死に握り締めたりして、手のひらを何度か傷つけたこともあった。
「大丈夫?」
いつもなら、すぐに動き出すのに、今日は本当に優しい。
イザークの息が落ち着くまで、アスランが待ってくれる。
「うん…平気」
「俺…我慢できないかも、今日は優しくしようって思ったのに」
「いいぞ…私も…寂しかったし結構」
求めて、求められて。
お互いがお互いに何かを分け合えることが出来る。
二人はこの瞬間が好きだ。
「あっ…はぁん…あん」
「イザ…イザ」
アスランもいつもより感じている。
「気持ち…いぃ?」
息が上がって、理性が飛びそうなイザークなのに、そう、アスランに聞いてくる。
その姿もアスランには愛おしい。
「いいよ、イザ。俺も気持ちい」
「よ…よかった」
「でも、もう限界」
アスランの動きが早くなる。
「ん…私も」
これから目指す所は一緒。
二人だけの天国。
とめどなく溢れるいろんなものを。
お互いがきちんと受け止められるように。
止まらずに、歩んでいきたい。